夏の浜辺、少女が見つめているのは、幼い妹の相手をしている男の子と、金髪のライフガードの青年。ふたりは。少女の視線に気づいてはいたが、それぞれの悩みに気をとられ、少女にかかわろうとはしない。けれどもある日…? 外側から見ただけではわからない悩みや、それぞれの家庭がかかえる問題…。三人の若者の心理を繊細かつミステリアスに描くYA文学。
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ジェイムズ・ハウ
「なぞのうさぎバニキュラ」シリーズをはじめ、子ども向けに90冊以上の本を出版。数々の賞も受賞している。ニューヨーク在住。
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野沢佳織
上智大学英文学科卒。訳書に『ソンジュの見た星』『ただ、見つめていた』『禁じられた約束』『ジェイミーが消えた庭』『ウェストール短編集 遠い日の呼び声』『ロジーナのあした』(徳間書店)、『凍てつく海のむこうに』(岩波書店)、『林檎の木から、遠くはなれて』(柏書房)『秘密の花園』(西村書店)他。