文芸書

志川節子/著


発売日:2017年07月07日
ISBN:978-4-19-864435-2
判型/仕様:四六判
定価:本体1,700円+税

 内容紹介

「祝言は挙げられない」簪職人のおりよは、突然許婚の新之助にそう告げられた。理由はなんとなく思い当たる。新之助は形がよく、おりよは目が見えないから。二人で歩いていると耳の後ろが熱くなる。女たちの視線が痛い。どうして私だけこんなことに――。悔しさを押し殺し、手に残る感覚を頼りに仕事に没頭するおりよだったが……(「闇に咲く」)。遊女、船問屋、紙問屋、簪職人、花火師、旅籠屋……市井の人情を掬い取る、珠玉の時代小説。

 著者プロフィール

志川節子
1971年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、2003年「七転び」でオール讀物新人賞を受賞。江戸の商店街の人間模様を描いた『春はそこまで 風待ち小路の人々』が直木賞候補に。花魁を取り巻く人々の『手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩』。上野不忍池を舞台にした『花鳥茶屋せせらぎ』。ご縁を取り持つ三十路の女“おえん”『芽吹長屋仕合せ帖 ご縁の糸』がある。