紙の世界史
PAPER 歴史に突き動かされた技術
切れ味鋭い歴史書に定評のあるマーク・カーランスキーが、紙を通して文明の始まりから現代までの世界史を概観する骨太の歴史書。
著者 | マーク・カーランスキー 著 川副智子 訳 |
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ジャンル | 一般書 一般書 > 社会一般(政治・社会) |
シリーズ | 一般書 |
出版年月日 | 2016/11/24 |
ISBN | 9784198642969 |
判型・ページ数 | 四六・496ページ |
定価 | 2,640円(税込) |
世界的ベストセラー『鱈――世界を変えた魚の歴史』『塩の世界史』のマーク・カーランスキーが手掛けた「紙」の歴史。紙が最初につくられた中国から、イスラム、スペイン、イタリア、オランダ、イギリス、フランス、アメリカ、日本まで、まさに「紙」を通して世界史を概観する骨太の歴史書。経済、芸術、宗教、生活様式等、紙が人類に与えた影響を多角的な視点から解説。知のカリスマ・佐藤優氏推薦。
minamimi
面白かった!布くず(そういう言葉さえ聞いたことがなかったくらいなのだが…)から紙。その時代が長い。いや、その前の羊皮紙の時代は、もっと長い。それはヨーロッパの話で、中国や日本では、もっと前から紙はあった。アラブの世界も。 紙ができたら、活版印刷へ。そこからは欧州がすごいスピードで、巻き返す。文字が、紙が、印刷が発展する必然性が語られていて、ワクワクした。人の欲望があって、新しいテクノロジーが生まれる。1つのテクノロジーで、世界が変わるのではない。
偏頭痛
紙というと木を伐採して~とかの先入観があったものでパピルスやら羊皮紙やらがまず出てきたのに言われてみればそれもそうなのかと。それに木からとの先入観から欧州でずっと布くずから紙を作っていたことに驚く。それからもいけるのか。レンブラントやダ・ヴィンチ、ゴーギャンなど紙を重視たりよく扱った芸術家の話も興味深かった。再生紙はいわゆるリサイクルをするのは良いけど実際に環境のためになっているのか問題で興味深い。そういう話あるよね。紙がどうなっていくかはわからないけど実際なくなるというのはないだろうなぁ。