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辛夷の花

辛夷の花

男は武士としていかに生きるべきか。藩政巡る熾烈な闘いに巻き込まれ、父や家族とともに女とて闘う。たおやかで凛々しい女性像!

著者 葉室麟
ジャンル 文芸書
シリーズ 文芸書
出版年月日 2016/04/08
ISBN 9784198641375
判型・ページ数 四六・352ページ
定価 1,870円(税込)
九州豊前の小藩、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里は近習の船曳栄之進に嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻されている。近頃、藩士の不審死が続いていた。現藩主の小竹頼近は養子として迎えられていたが、藩主と家老三家の間に藩政の主導権争いの暗闘が火を噴きつつあった。藩主が襲われた時、命を救った木暮半五郎が志桜里の隣家に越してきた。剣を紐で縛り”抜かずの半五郎”と呼ばれてきた男が剣を抜く時! 小藩の藩政を巡る攻防と志桜里の思い。
  • 葉室麟
    1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。 地方紙記者を経て、2005年『乾山晩愁』で第29回 歴史文学賞受賞。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。12年1月、『蜩ノ記』で第146回直木賞を 受賞。16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で、第20回司馬遼太郎賞を受賞。著書に『千鳥舞う』『天の光』ほか多数。近著に『天翔ける』『大獄 西郷青嵐賦』『嵯峨野花譜』など、油の乗り切った時代小説作家、多くの読者が新作を待っている。2017年12月逝去。逝去後5冊刊行予定。『玄鳥去りて』に続く2冊目の遺作。
Mariko
9.0
あんこ
葉室小説の世界観が大好きです。 人の情の深さや細やかな気遣い、柔らかで温かい会話のやりとりなど日本人の美しさが感じられます。「思い深き者が勝つ」など名言も多い。 この時代の男女のあり方もいい。ほっこりと温かい気持ちにさせられます。

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