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身体的物語論

身体的物語論

「世界のニナガワ」が考える身体と物語。そこから見える現代人の精神の変化とは。我々日本人はどこへ行こうとしているのか?

著者 蜷川幸雄
木俣冬
ジャンル 一般書
美術・写真集
シリーズ 一般書
出版年月日 2018/05/29
ISBN 9784198640132
判型・ページ数 四六・208ページ
定価 1,980円(税込)
2016年5月に逝去した世界的演出家・蜷川幸雄。生前に彼が残した「身体」「物語」についての考察を書籍化。約60年の演劇人生のなかで、日本人の現代性を象徴する俳優たちの身体を見つめてきた。蜷川が俳優の身体を語ることは時代を語ることであり、人間存在の本質を考察することでもある。雑誌掲載されたものを再編集し、本書だけに語った語り下ろしインタビューを掲載した。構成・木俣冬による関係者らの証言を集めたレポートも併録。
  • 蜷川幸雄
    1935 年、埼玉県生まれ。演出家。劇作家の清水邦夫とタッグを組み、「櫻社」を結成。1960 年代後半から70 年代の小劇場界をリードする存在に。70 年代後半からは大劇場、商業演劇などに活躍の場を広げる。シェイクスピア、井上ひさし、岩松了まで幅広いレパートリーで知られ、国際的にも活躍。著書に『蜷川幸雄の稽古場から』(ポプラ社)、『演出術』『千のナイフ、千の目』(以上、ちくま文庫)、『演劇の力』(日本経済新聞出版社)など多数。2016 年5 月、逝去。
  • 木俣冬
    文筆家。映画、ドラマ、演劇など文化・芸術分野の執筆を手がける。著書に『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)、『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』(キネマ旬報社)、共著・編著に『蜷川幸雄の稽古場から』(ポプラ社)、『庵野秀明のフタリシバイ』(徳間書店)、『堤っ』(角川書店)など多数。
ぱんださん
ずっと芝居を作り続けていてやっぱりスゴい。私は、舞台演出(見た目)が蜷川さんスゴい!と思ってたし、今も思ってる
arisaka
演劇が映像作品と決定的に違うことは、生身の人間の存在感であると思う。何一つ隠すもののない肉体を観客にさらす覚悟と、その役者の覚悟を受け止める観客。その日その劇場にしか存在しない物語を役者の肉体を通して受け取り、咀嚼し、自分の中での糧とする。肉体にこだわり続けた蜷川さんによる演劇論。ネクストシアターとゴールデンシアターは、やはり観ておけばよかったなと後悔しきり。不在から3年。不在の在が日毎に大きくなっていく。

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