この国はどこで間違えたのか

沖縄と福島から見えた日本

この国はどこで間違えたのか
著者 内田樹
小熊英二
開沼博
ジャンル 一般書
シリーズ 一般書
出版年月日 2012/11/22
ISBN 9784198635091
判型・ページ数 四六・312ページ
定価 1,760円(税込)
原発と米軍基地の誘致という国策を強いられた福島と沖縄。奇しくも、本土復帰40年と原発稼動40年というタイミングに火を噴いた原発事故と基地移転問題から読み解いていく、経済成長を支えたとされる国策の暗部と、その犠牲を許容してきたマスメディアと日本国民の意識の変遷・劣化。沖縄タイムスが2面を使ったロングインタビュー連載として、鳴り物入りでスタートした企画の単行本化。
  • 内田樹
    1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。 著書に、『街場の現代思想』『街場のアメリカ論』(以上、文春文庫)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書・第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書・2010年新書大賞受賞)、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』(以上、ミシマ社)など多数。第3回伊丹十三賞受賞。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。
  • 小熊英二
  • 開沼博
    昭和59年生まれ。福島県出身。東京大学文学部卒業。同大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。専攻は社会学。著書に『日本の盲点』『はじめての福島学』『漂白される社会』『フクシマの正義』『「フクシマ」論』『社会が漂白され尽くす前に:開沼博対談集』『福島第一原発廃炉図鑑』『常磐線中心主義』『地方の論理』『「原発避難」論』など。フィールドレコーディング作品に福島第一原発内部の音を収録したCD「選別と解釈と饒舌さの共生」。学術誌の他、新聞・雑誌等にルポ・評論・書評などを執筆。
MASANARING
沖縄基地問題と福島原発の意味を掘り下げながら、日本の次なる指針を語る。政府の表には出てこない裏側、透けて見える作略を批判し、それは無関心な層まで及ぶ。無関心だった自分に反省しつつ、じゃあどうすればという疑念が湧く。それだけ問題が進展していないということだし、「どうにかして」という感覚になるまでにどれだけのステップがあるのだろうと考えさせられる一冊。
shouyi.
沖縄が日本に返還されたのと福島第一原発が稼働されたたのがほぼ同一の時であったことに、何かの因縁を感じずにはいられない。本書は沖縄と福島について、沖縄タイムスの記者が色々な人にインタビューして話を聞くという形式でまとめられたものである。考えさせられる点が多かった。

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定価1,760円(税込)

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