地を這う祈り
もよもよかいかい
ショッキングな写真も多かったですが読めて良かったです。取り扱ってる内容は重いけど、文章は明るいので暗い気持ちにならずに最後まで読むことが出来ました。『絶望の底で夢を見る』を読んだ時にも思ったのですが、石井さんはあまり政治的な主義主張を本に挟んで来ないです。後書きに何かを考えるきっかけになれば良い、と書いてあったので読者に自力でいろいろ考えて欲しいのかな、と思った。
組織液
以前に国内の田舎と都会の下層階級…というかアングラな社会についての本を読んだので、海外版のものもと思い本書を手にとって見ました。こういう言い方があってるかわかりませんが、やっぱり現代日本とは次元が違う…。一章からの血を流すストリートチルドレンからしてすごい話ですね。やはり写真に目が行きがちですが、著者がコンゴの乗り合いバスに乗ってた時の出来事の話がちょっと凄い…途中までいい話だなと思っていたのに現実が非情すぎる。全体を通して思いましたが、社会インフラって本当に大事なんだなと。次に読むなら先進国の例かな。