伝説の愚連隊「安藤組」を興した風雲児の半生を神田たけ志が漫画化した『餓狼の系譜』の追悼出版企画。『週刊アサヒ芸能』に連載された「安藤昇90歳の遺言」が好評で、同名の単行本も即、重版出来。続編第2弾も刊行された。リーダー不在の現代に放たれる「漢」の生き様論が注目を集めている。
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安藤昇
1926年東京都生まれ。特攻隊から復員後、28歳で渋谷を本拠に安藤組を結成。1958年には横井英樹襲撃事件で服役、出所した1964年に安藤組を解散する。出所後は人気俳優として活躍。2015年12月16日、肺炎のため逝去。享年89。
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神田たけ志
1948年北海道生まれ。漫画家。代表作『御用牙』(小池一夫原作)。
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向谷匡史
1950年、広島県出身。拓殖大学卒業。週刊誌記者などを経て作家。浄土真宗本願寺派僧侶。保護司。日本空手道「昇空館」館長。人間社会を鋭くとらえた観察眼と切れ味のよい語り口には定評がある。主な著書は、『人はカネで9割動く』『会話は「最初のひと言」が9割』『ヤクザ式「困った上司」とつき合う実戦心理術』(以上、光文社)、『成功する人だけが知っている「一万円」の使い方』『成功する人だけが知っている「ウソの技術」』(以上、草思社)、『「生き地獄」脱出法』(東邦出版)、『橋下式 絶対負けないケンカ術』(祥伝社)、『安藤昇 90歳の遺言』(徳間書店)など多数。