現代人の古典シリーズ31 呻吟語
政治がうまくゆくか否かは、上に立つ者の姿勢にある。中国は明代の学者呂坤(りょこん)の人間の生き方、在り方に対する鋭い省察から生まれた自省録。人間の生き方を考えるうえで、現在なお新鮮な処世指南の書となっている。
youmaysay
100分de名著で興味を持ち購入。自己啓発本でいつも思う、言うは易く行うは難しというのは、多分に漏れないものの、古典の場合には生きている人が著者の本よりも不思議と説得力がある。名を争わず、批判を甘んじて受ける。難しい。
さるきち
素晴らしい本である。500年近くも前に書かれたとは思えない。背筋が伸びる本である。ただ、自分がこれを読んでその通りにできるかというと疑問。この通りにしていたら現代では生きていけないような気もする。そう考えること自体がいけないのだといわれそうであるが。