御門周平の正体は、大脳病理学研究所の助手であったらしいことが、わかってきた。ニューギニアのとある部族にまつわる奇病のウイルス「独覚菌」を脳に植えつけられたため、記憶を失い、〝獣化〟現象にみまわれるようになってしまったのだ。運命の糸に導かれ、御門はメキシコの地を訪れる。そこには、マヤの末裔ラカンドン族の聖地で発見された油田の利権をめぐり、政府や大企業、ゲリラなどの凄絶な陰謀が渦巻いていた。消息不明であった京子をようやく救い出した御門であったが、彼女の意識は呪師により、閉ざされてしまっていた。そして研究者竹島丈二としての記憶を少しずつ取り戻しつつある御門は、瞬間の心の隙に、ラカンドン族に意識を乗っ取られてしまう!