猫や、カラス、狼など動物がらみのミステリー&サスペンス短編集。巡査部長で定年になった後藤の目下の暇つぶしは、庭にやってくるカラスの謎だ。「カースケ」と名づけたカラスはいつも何かを咥えて持ってくる。今日はうす茶色の布きれだった。そして、「フミエ…サン」としゃべったのだ。どうも人に飼われていたようだ。そして布を見たら、本来白地の布に黒っぽい沁みのような者が着いている。長年の刑事の勘で、それが血痕のように思えたが……?定年刑事とカラスが事件の真相をあばく『カラスは何を見たのか』など、身近な動物をモチーフにしたミステリー、ホラー、サスペンスなど傑作7篇を収録。